●血液は酸素の運搬役
私たちの身体は、60兆もの細胞でできています。そして、その1つひとつの細胞の働きによって、生命が保たれているのです。 これらの細胞が正常に働き、新しい細胞に生まれ変わるためには、酸素と栄養素が必要です。 それらを、常にすべての細胞に送り届け、いらなくなった老廃物と炭酸ガスを運び出す役目を果たしているのが血液なのです。 細胞は、必要以上に酸素を蓄えておくことができないため、血液は絶えずすべての細胞に流れ続けているのです。
●心臓は血液を送り出すポンプです
それでは、血液の流れはどのようにして起こるのでしょうか。ここで、重要な役割を果たしているのが心臓です。心臓は、休むことなく収縮と拡張を繰り返し、ポンプのように血液を全身に送り出しているのです。
●血液が流れるときに、動脈壁にかかる圧力を血圧といいます
血圧とは、心臓から送り出される血液の流れによって、血管が内部から押される圧力のことをいいます。心臓が収縮するとき、その圧力は最も高くなり、これを「最高血圧」と呼んでいます。反対に、心臓が拡張するときには、圧力は最も低くなり、これを「最低血圧」と呼んでいます。
●心臓の動きと血圧の関係
●ご存知ですか?血圧の国際的基準
世界保健機構(WHO)、国際高血圧学会(ISH)では、下図のように血圧の分類を制定しています(病院でイスに座った状態で測定した値に基づく)。
至適血圧(目標値) | …最高血圧120未満、最低血圧80未満 |
正常血圧 | …最高血圧130未満、最低血圧85未満 |
正常高値 | …最高血圧130〜139、最低血圧85〜89 |
高血圧軽症 | …最高血圧140〜159、最低血圧90〜99 |
高血圧中等症 | …最高血圧160〜179、最低血圧100〜109 |
高血圧重症 | …最高血圧180以上、最低血圧110以上 |
※最高血圧・最低血圧の分類が異なる場合は高い方の分類をご参照ください。
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