塩分のとりすぎは高血圧につながり、脳卒中や動脈硬化、心臓病の原因にもな
ります。そのため、厚生労働省では1日の塩分摂取量を10g以下にするよう呼びか
けていますが、国民栄養調査によると、日本における1日の塩分摂取量は、昭和62
年以降年々増加傾向にあったものが、平成7〜9年を境に減少傾向にあります。
健康維持のためには、塩分をとりすぎないことが大切ですが、一般家庭では塩
分濃度の測定は難しく、味覚で判断しているのが現状です。しかし、味覚は個人
差が大きく、温度、調味料、香辛料等によっても左右されるため、正確とはいえ
ません。
●塩分計を活用しましょう
家庭で簡単に使える塩分計が市販されていますので、用途に合った塩分計を
選び、正しく測りましょう。
(1) | みそ汁等を測定する場合は、1%前後が測定できる塩分計で十分です。 |
(2) | 塩分濃度の濃いソース、ケチャップ等を測定する場合は、10%まで測定できるデジタル塩分計が適しています。
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また、塩分計は測定条件、測定品目等により差が生じることがあるので、使用
方法(測定温度、使用後のセンサー部の水洗い等)を守って、いつも正確に測定で
きるようにしましょう。
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