「健康」の3大要素は、栄養・運動・休養だといわれています。私たちは毎日食
べることで栄養を補給しています。中国には古くから「医食同源」という言葉が
あるように、毎日の食事を“バランスの取れたもの”にすることが、私たちの健康
を維持・増進していくうえで、最も大切なことです。また、誰と食べるか、どん
な場所で食べるかなどによって、食事を楽しんだり、リラックスできたりします。
食事は、精神面でも私たちの健康と深く関わっているのです。
歴史を振り返ってみると、人々は常に「食糧不足」と戦ってきました。現在で
も、飢餓に苦しんでいる人々は世界各地にたくさんいます。ところが、日本では、
生活が豊かになり、食糧は十分にいきわたっています。そうした豊かさの反面、
運動不足やストレスを生みやすい社会環境になり、過食やアンバランスな食事が
原因で起こる肥満、糖尿病、高血圧などの「生活習慣病」が問題になっています。
さまざまな病気を防ぎ、健康を維持・増進していくためには、必要な栄養素をバ
ランスよくとるよう、日頃から心がけることが大切です。
家庭で使われている「調理用はかり」は、最近では生活習慣病の食事療法や若
い女性のダイエット用としての利用が増えています。健康の基本となる“自分の
体質と年齢に合った、バランスのよい食生活”を送るために、栄養管理の正しい
知識をもって、調理用はかりを上手に活用しましょう。
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