●電子体温計
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体温計の先端にあるサーミスタ(感温素子)でとらえた温度をデジタル表示します。体温上昇の過程をそのまま表示する「実測式」と平衡温の予測値を短時間で表示する「予測式」のものがあります。 |
□電子体温計の取扱注意点
- 曲げたり、落としたり、分解したりしないようにしましょう。
- 感温部を噛まないようにしましょう。
- 電池を交換するときは、電池の飲み込み事故に注意しましょう。
- 小児の手の届かないところに保管しましょう。
●耳式体温計
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鼓膜とその周辺から出ている赤外線をセンサーが検出し、温度を最短約1秒で測ります。鼓膜の温度は外界の温度に左右されにくく安定した中核温に近い温度を示します。むずかる赤ちゃんやじっとしていない小児などの検温に最適です。
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□耳式体温計の取扱注意点
- 落としたり、分解したりしないようにしましょう。
- プローブおよびプローブカバー先端には手を触れない、衝撃を与えないようにしましょう。
- プローブカバーは専用のものを使用してください。
- 電池やプローブカバーは小児の手の届かないところに保管しましょう。
●ガラス製体温計
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水銀の体積が温度に比例して変化する熱膨張を利用して、体温を測定するものです。電子体温計の実測式と同様、体温が上昇する過程をそのまま表示します。
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□ガラス製体温計の取扱注意点
- 本体が割れないよう十分に注意しましょう。
- 小児の手の届かないところに保管しましょう。
- 落としたり、衝撃を与えたりすると破損したり、水銀切れをおこしたりするので、注意
しましょう。
- 小児の口中検温は避けましょう。
- 口中で誤って水銀槽を割った場合には、顔を下に向けて、歯や歯ぐきについたガラス片、
水銀を水で十分洗い出し、牛乳や卵白などを飲んだのち、処置を医師に相談しましょう。
(体温計に使用されている金属水銀は、牛乳や卵白のたんぱく質と結合し、ほとんど便と
ともに体外へ排出されます。)
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